昭和ラーメン・デイズ

ブログ主が訪れた、昔ながらのラーメンが食べられるお店を載せています

御花畑 パリー食堂

今回のお店はラーメン専門店ではない。

秩父御花畑にある「パリー食堂」。有形文化財にもなっている店構えはおそらく一度もリフォームされることなく、大正9年に「カフェ・パリー」として創業した当初の面影を現在も色濃く残している。

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大正時代の面影がいまも残る店構え

店内に入るとコンクリの壁には秩父夜祭のポスターが何枚も貼られ、ご主人が楽しそうにテレビに見入っていた。すでに2つのテーブルが先客に埋められている。

こういう昔からのお店がいまも繁盛しているとうれしくなる。

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「ラーメンと、ソースカツ丼をご飯少なめで」

うしろの席に座ったマダムが「そんなに食べれるのかしら」と言っているのが聞こえてくる。御花畑へ車を走らせながら「食堂のラーメン」と「秩父名物のソースカツ丼」のどちらを食べるかでずっと悩んでいたが、ついに決めきれなかったのだ。

頼んだからには完食しようと、ごはん少なめでのオーダーだ。

現れたラーメンは外側が赤い丼で、絵に描いたような昭和ラーメンのそれ。期待値が高まる。

まずはラーメンのスープを一口。レンゲは付いてこなかったので丼チョクで。

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う…うまい!

角のないやさしい味。それでいてたしかなコクも感じる。

「昔ながらのラーメンなんてみんな似たような味でしょ」という方もいるが全然違う。醤油と味の素の味しかしない店もある。百歩譲ってそれでも美味しければいいが、それで味のピントがずれていたりすると目も当てられない。

パリー食堂のラーメンは私がそれまでに食べた中でもトップクラスの好みの味。

ソースカツ丼もたっぷりソースを吸っているのにサクサク感もあり、ソースも芳醇な味わい。頼んで良かった。

御花畑にはまた行きたいが、帰宅後に体組成計で体重を測ったところ、「やや肥満」という非情な宣告を受けたため、ラーメンにソースカツ丼なんて組み合わせで頼むことはもうしないようにしなくては…

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パリー食堂近くの路地